スケルトンとは
スケルトン競技とは、ボブスレー・リュージュ兼用の氷で作られた、全長1300m~1500mのコースを鉄製のソリで滑り降り、そのタイムを競う競技です。最高スピードは、約時速130kmにも達する事があります。この競技の特徴は、足を前にして乗るボブスレー・リュージュ競技とは異なり、頭を前にして腹這いになってソリに乗るところです。いわゆる、ウルトラマンやスーパーマンが空を飛ぶようにしてソリに乗ると言う事です。欧米においては、広く盛んに行われている競技ですが日本では知名度が低く、僅か10名足らずの選手しかいません。しかし、年間4戦のワールドカップと世界選手権が行われており、日本チームも全てに参加しております。
競 技 紹 介
スケルトンのスタートは、ボブスレーと同じスタート板からボブスレー用に造られたソリをまつすぐ押すための2本の溝の片方にスケルトンのランナーの片方を入れソリに加速をつけるために全速力でソリを押し、バレーボールのフライングレシーブの様にしてソリに飛び乗ります。スタートのタイミングは合図があってから30秒以内にしなければ失格となります。スタート直前にソリ、ランナー、スパイクの規格テストとランナ-温度の確認があります。そして、ゴール直後には重量検査があります。いずれも規則に則していない場合は失格となります。 勝敗の行方は、スタートダッシュの速さ、コースのライン取り、空気抵抗の少ない滑走フォームによって決まります。
スケルトン(そり)
スケルトンとは骨格または骨組みを意味する言葉で、その形がランナー(滑走部)とシャーシー(車台)のみの極めてシンプルな骨組みだけであることからきています。競技者は、ソリに頭を前にして腹ばいになって乗り、重心移動によってソリを操作致します。ハンドル、ブレーキは付いておりません。ランナーと呼ばれる滑走部はソリの左右に付いており、長さは約lm、太さ約16mm鋼鉄製の丸棒で作られております。このランナーの最大の特徴は、ランナー中央部から後部にかけて掘られている2本の溝です。この溝がスキーで言うエッジングの役目をし左右にがりやすくします。全てのソリは国際ボブスレー・トボガニング連盟(FIBT)の規則に沿って、規準化されています。
用 具
滑走の際競技者は、軽量なヘルメット(ほとんどの選手がダウンヒルスキー用のヘルメットを使用しています)、伸縮性と空気抵抗を考えた体にぴったり合うレーシングスーツ、氷上でもソリを押しやすいスパイクシューズ(陸上競技用スパイク、ピンの長さは7mm未満、ピンの数は8本末満)、手袋、エルボーパットを使用します。