ボブスレーとは?

ボブスレーとは

ボブスレーの競技紹介

競 技 紹 介

第1回オリンピック冬季競技大会から正式種目になっているボブスレーとは、前方にハンドル、後方にブレーキを備えた鋼鉄製の「ソリ」のことです。ソリの名称そのものが競技名になっています。
この競技は、18才以上が参加資格で、2人乗りと4人乗りの団体競技です。前方に乗る選手をパイロットまたはドライバーと言い、後方に乗る選手をブレーカーと言います。
スタートでソリを一気に押し出し加速を与え、すばやくソリに乗り込みます。自分の力で加速できるのは、ここだけです。その後は、どんどん加速していくソリをパイロットがハンドルでコントロールをし、ブレーカーはひたすら小さくなって空気抵抗を少なくし「重り」の役目を果たします。
2人乗りは、選手の体重を含めて最大390kg、4人乗りは、選手の体重を含めて最大630kg、のソリが最高時速120kmでゴール目がけて一気に疾走する姿はダイナミックで、「氷上のF1」と呼ぶにふさわしいものです。特に興味深く観戦できるのは、スタートです。緊張の一瞬であり、一番の勝負どころです。選手の呼吸のあったコンビネーションがみものです。

ボブスレーの競技方法

競 技 方 法

そりは繊維強化プラスチックで覆われ、前方にハンドル、後方にブレーキを備えている。前と後にそれぞれ2本のスチール製エッジ(ランナー)があり、 ドライバー(パイロット)が前部のランナーをハンドルで操作しながら滑走する。 スタートダッシュでどれだけスピードをつけられるかが、勝負を大きく左右する。選手は呼吸を合わせながらそりを押して走り、加速をつけて素早く乗り込む。 押す距離はおよそ50~60mになる。どんな姿勢でも全員そりに乗り込めば記録は認められるが、1人でも乗り込みに失敗すれば失格。乗り込むタイミングがずれるとスピードのロスにつながる。乗った後は一番前に座るパイロットの腕の見せどころ。ハンドルを握って前部のランナーを操り、氷壁との接触を避けたり、カーブでは滑走ラインを選択する。後ろでブレーキを操作する選手(4人乗りでは2、3番目の選手も含む)は、頭を下げてひたすら小さくなり、空気抵抗を少なくする。ブレーキは停止用で、コースを傷つけるため、途中では使用できない。滑走中、パイロット以外は前を見ず、押しつぶされるような重圧に耐えている。総重量が重いほど加速がついて有利になるため、そりと乗り込む選手の合計体重は、2人乗りが390kg以下、4人乗りは630kg以下に制限されている。選手の体重が軽い時は重りを積み込んでもよいが、スタートでそりを押す時に余分力が必要になって不利になる。総重量はゴールしてから測定する。また、ランナーの温度が高いほどスピードが出やすくなるため、基準ランナー(主催者が戸外につり下げたもの)との温度差が4℃以内でなくてはならず、スタート前に温度を測定する。競技は2日間で4回滑走し、順位を決める。

他競技出身の選手も挑戦

他競技出身の選手も挑戦

滑走中にハンドルを操作するパイロット(前に乗る選手)は経験が重視されるが、後ろに乗るブレーカーは比較的短期間で強化しやすい。重量のあるそりを押すパワーや瞬発力が求められるため、陸上など他競技から転向してくる選手が目立つのが特徴だ。競技人口の少ない日本では、選手を発掘するため、1992年からコントロールテストを実施している。テストは20m走、60m走、300m走、立ち五段跳び、ベンチプレス、スクワットの6種目。これらの内容は、陸上の投てき種目や十種競技をやっていた選手に有利と言える。前回のリレハンメル大会4人乗りで十種競技出身の選手が出場を果たした。これが刺激となって陸上選手が積極的に挑戦し、全日本チームに参入している。

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